■45■ 訳あり商品の見分け方(8) 【未仕立て品 <4:染ムラ>】

  • 2011.05.09 Monday
  • 22:38
JUGEMテーマ:着物 きもの


 染め斑(ムラ)とは、染め物が均一に染まっていない状態のことを指します。
それは模様場であったり無地場であったり様々です。
模様場のムラは手差し友禅の場合に多く、手作りの味と難との見解が難しいといえます。



 手作りならではの味と難物との見解ですか・・・・。
これは難しいですよね。個人の感覚にもよるでしょうし。


 そうです。
 手作りの味が分からずクレームをつける方もいれば、
明らかな失敗作を満足している方もいらっしゃいますね。
 見解とは、作り手側と見る者側とでも異なります。
つまりは手にしたご本人が心地良いか否かでしょう。



 なるほど。
「難と分かっていても好きだ」なんてことありますもんね。
「明らかな難物」でも、手にした方の想いが「味」に変えてしまうこともあるわけですね。
好きならば「痘痕もえくぼ・・・」でしょうか。(^^)


 さてここで取り上げたいのは、
一反の反物の中で極端に地色が濃淡に染め上がってしまったものや、
色目の違うものなどの難物
のことです。
 これらの難は反物状態では分かりにくく、お仕立て後に初めて発覚することが多いのです。
つまり本仕立てや仮絵羽など、合い口が合わさる事によって色の違いが見えてくるというものです。


 そうですね。反物の状態で広げてみただけでは、
明らかな違いがない限り各所の色の違いには気付き難いですよね。
 お預かりした反物でも、裁断のために各所を重ねてみて初めて色の違いに気付くことがあります。
そういう場合はお店の方も気付いていない場合がありますね。要注意です。
こういう染めムラはどのような商品に起こりやすいのですか?


 このような染ムラは浸染(焚き染め)ではほとんど起こらず、主に引き染めで発生します。
原因は様々で、染めの刷毛さばきや、染めるための下地の不手際の場合など。
さらには乾燥や蒸し(熱処理)の問題など、手作りの奥の深さを痛感させられます。

 これらは色ヤケと混同されることがありますが、
染めムラには前回お話した展示ヤケのようなパターンはありません。
ですから反物状態では殆ど見つけにくく、お直しが必要なものについてはお仕立て後になるでしょう。

 仮に反物状態で色違いが発覚した場合、
仕立てる前までに下直しをしておいた方が良い場合があります。
 それは仕立て上がってからの色合わせのリスクを少なくするためのものです。
 無地染めの場合で、直し代 が高額になる恐れのある時は
色抜きをして染め直した方が安くつく場合もありますから、業者とよく相談して下さい。

 ガード加工はもちろん仕立て後、問題がないか全てをチェックしてからにしましょう。
何度も申しましたように、これはガード加工が色掛け作業の妨げになるからです。


 色無地で「染めムラを色抜きをして染め直す」なんて事になったらちょっと悲しいですね。
お直しするより白生地から思い通りの色に染めてもらった方が気持ちがいいような・・・・?
そんな思いをしなくていいよう、判断・確認が出来るとよいのですね。




次回は、「■46■ 訳あり商品の見分け方(9) 【未仕立て品 <5:緑青(ろくしょう)>】」です。
お楽しみに!

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