■40■ 訳あり商品の見分け方(3) 【アンティーク・リサイクル <仕立て上がり品>】

  • 2011.04.04 Monday
  • 23:03
JUGEMテーマ:着物 きもの

 

 


 アンティークやリサイクル品の人気はまだまだ続いているようですね。
 特にアンティークは着物雑誌やブログなどに着こなしや、古布のアイデア商品も紹介され、
新たな魅力で私達の目を楽しませてくれています。



 そうですね。
一時は凄いブームでしたけど、まだまだ人気のようですね。
着物としてそのまま楽しむほかに、洋服へのリメイクや、小物、インテリアなど、
素敵なアイデアが沢山見られました。
 その主な魅力と言えば、現代では見られない色使いや柄でしたよね。
どうしてあの時代は“今にない楽しい着物”などが作れたのですか?



 それはね、明治期に洋装が浸透してきたことにあるのですよ。

 

日本国中が外国文化に目が向く中、和服業界のとった手段が模様の大きな改革です。

それは絵画的であったり、またその時代を反映した大胆な模様であったり。

アールヌーボーやアールデコの影響も大きいですね。

大正ロマンや昭和モダンという言葉、聞いたことあるでしょ?

 

化学染料が輸入され、それまで出なかった鮮やかな色も可能になり街は華やいだことでしょう。

当時の着物は私達に、その時代の遊びの心をたっぷりと満喫させてくれます。

 また現代にはない加工方法や生地なども魅力の1つでしょうね。
さらに、時代を経ることで起こる“染加工の退色というマイナス面”
「一つの味」として人々を魅了する要素じゃないでしょうか。



 退色!そう。そうですよね!
当時、目の覚めるような鮮やかさだったものが退色して・・・
それを見た私たちが「いいわぁ」と言っている場合もありますね。
 同じ着物を見ていながら、昔の人と私達とでは違う色合いで喜んでいる。
面白いですよね。



 そうですね、作者の意図とは違うところで感動しているのですから。                  

 

建築物や仏像などもそうですよね。制作当初はきらびやかな極彩色でした。                          
 あの有名なモナリザも制作当初はかなり明るく鮮やかだったのですから、
今のファンはどう感じるのでしょうね。


 さてアンティークですが、着用となれば様々な問題点が現れてきます。
その問題点とは大まかに分けて 「生地の劣化」 「サイズ」 「カビやシミ」 の3つです。
 アンティーク品は「万が一着用できれば儲けもの」
もし着用できなければ鑑賞用、あるいは古布として形を変える。
これくらいの覚悟は必要
でしょうね。



劣化の問題

 第一に生地や縫い糸の劣化があげられることから、衣料としての価値は低くなると思われます。
その多くは洗い張り(解いて水洗い)に絶えられず、
破れる危険性と隣り合わせだということを忘れないで下さい。
 もちろん着用時にも気をつけなければならないのは言うまでもありません。


サイズの問題

 現代の女性は平均的に体格が良くなり、
特にアンティークものでは全般的に裄や身丈が短いのが問題になってきます。
昔のものは生地巾も狭く仕立て替えにも限度があります。


 ◇寸法出しの注意点◇

  表裏、縫いしろが十分あるかどうかの確認。
 裏地は薄いので光に透かすことや感触などでは分かりにくいので注意。


  解く時に破れないように注意。

  縫込みの中の色を確認。
 光に当らない部分(縫込み部分)は退色が進み難いため、
 幅出しした分、表に出ていた生地と色の違いが出てくる場合があるので注意。


  折り山が摺れて傷になっているため、
 元の縫い跡の筋が消えにくいことが多い。ヘラ跡についても同様。


カビやシミの問題

 カビは表面に白く出た段階なら洗い落とせますが、
黄色から茶色や黒に変色したものを綺麗に直すのは容易ではありません。

 シミについても同様で、変色が進むと直せないものや、
直せても高額な費用がかかることもあります。



 以上はリサイクルにも当てはまります。
ご購入の際にはその点の検討も必要ではないでしょうか。



 そうですね。
アンティークやリサイクルの場合、生地が作られてから経た年月もありますし、
着用されていたものの方が多いでしょうから、
生地の傷み・汚れ・退色は確実に注意すべき点ですよね。

 シミや汚れ・カビというと、「洗い張りを・・・」と、まず頭に浮かぶのですが、
アンティークのように、作られた時代が古いもの、また作られてから年月が経っているものは
生地の劣化の他にも注意する点があるのでしょうか?



 はい、生地の劣化の注意はもちろん、
アンティークにはアンティーク特有の注意点があるのですよ!
 

 え!?アンティーク特有の注意点ですか?


 そうです。では、それは次回ということで。



次回は「■41■ 訳あり商品の見分け方(4)
【アンティーク・リサイクル <洗い張りの注意点>】 」です。
お楽しみに!


 

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