■23■ 染め替えの裏技

  • 2010.11.01 Monday
  • 22:24
JUGEMテーマ:着物 きもの
 

 前回は脅かしてしまったので、今日は染め替えのちょっとした裏技を紹介しましょうね。

 古い着物などの染め替えの目的の多くは「シミを隠す」「色目を変える」などですね。

 順序としては、まず着物を解いて反物状態に戻し、水に浸け洗剤で「染め下洗い」を行います。
これは色ムラを防ぐための前処理です。
特に薄色に染める場合は汚れを十分に取る必要があります。
濃い色にする場合は汚れを取るより、スレが出ないように最善の注意が必要です。

 付下や訪問着などはせっかくの模様を生かさないと意味がありませんね。
地色のみを染める場合は模様部分を糊伏せして引き染め(目引き)を行います。
また模様部分のみの彩色も可能です。
地染めはもちろん、模様部分も染料を用いる場合は元色より濃くなります。

 対象物が色無地なら色抜きをし、白生地に近い状態に戻すことが出来れば、
好みの色に染めることができます。
但し、解き洗いと色抜き代で新しい白生地が購入できることもありますから、その点はよく考えて。

 一番安く上げる方法は浸染(炊き染)による無地染です。
早い話が一色を上からかけてしまうのです。
無地はもちろん、小紋、付下や訪問着などの模様にもOKです。
(刺繍や染抜紋のあるものは例外)


 好みの色をかける場合、地色部分だけにとらわれないでください。
模様部分にかかる色も計算しなければなりません。

 例えば、赤い色を地味にするため、補色(反対色)の青緑をかけたとしましょう。
結果、白い部分(友禅の糸目部分なども)は全て、かけた青緑になるということです。
また緑色の部分があればより強調されます。

 若い時のもので、色を地味にしたい時はグレー色をかけるのが無難でしょう。
白い部分(友禅の糸目部分なども)は落ち着いたグレー色になります。

 染め替えの結果、もし模様部分が地味になり過ぎて派手にしたい場合。
あるいは逆に派手になり過ぎて地味にしたい場合。
どちらも彩色で補正することが可能です。
また金彩、銀彩加工でもその対応は可能ですし、趣が変わり見違えるようになります。
(但し補正や金彩加工は小紋などの前面模様の場合、コスト面で無理があります)


 最後に、金加工部分は染まりませんので注意しましょう。
濃い色をかけ模様を隠すつもりが、残った金のため印象が変わることがあります。


 これらの点についても、経験豊富なプロと十分に相談して進めてくださいね!


次回は、「■24■ 染め替えの実例」です。お楽しみに!


大宮華紋森本(染色補正森本)

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コメント
好文章,内容学富五?.
水泥板さん
どうもありがとうございます。
  • Dr.景
  • 2015/03/21 2:42 PM
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