■22■ 染め替えのリスク

  • 2010.10.25 Monday
  • 22:33
JUGEMテーマ:着物 きもの
 

 先生。今回は染替えについて教えて下さい。
色が派手で着なくなった着物や頂き物で好みでない色の着物など、
染替えで色を変えて再び着られるようになるというのは
箪笥の肥やしにならず着物にとっても着る人にとっても嬉しい事だと思うのですが、
時折「上手くいかなくて悲しい思いをした・・・」なんて話も耳にします。
そういう話を聞くと私も残念な気持ちになるのですが、
染替えをお願いする際の注意点、また心構えなどありますか?


 上手くいかなかったというのは、「思う色に染まらなかった」
また、「アクシデントにより綺麗に染まらなかった」などではありませんか?

 前者は染め上がりが色見本通りではなかったということなのでしょう。
これは許容範囲なのか否か。
あるいは実際着物になるとイメージが違ったということもあるでしょうね。

 さて問題は後者です
古物の染め替えは思いがけないアクシデントもつきものだと思ってください。


 では起こりうるアクシデントの例を挙げていきましょう。

 古いシミを隠す目的で濃い色を選んだのに、その箇所に染料が吸い込んだり、
    また逆に弾いたりで、ムラになった。

  シミ落としの跡のスレていた箇所がよく見える。
    これは引き染の場合は正面からは濃く見え、
    浸染(炊き染)の場合は斜めからシラケて見える。

 浸染(炊き染)の場合、染色補正などで修正してあった箇所の染料が
    抜け落ちてしまうことがある。

染め色も思惑通り、ムラもなく綺麗に染まった。
    しかしシミを隠す目的のため色目を妥協しすぎ、つまらないものになった。

 私がよく耳にするのは以上のような内容です。
しかしまだまだ思いもかけないことが起こりうるかもしれません。

 どちらにしても染下洗いは必ずしておきましょう。(依頼の際確認しておきましょう)
これは染の前処理で、染める色が薄色、中色、濃い色など、
染めの濃度によって洗い方も変わってきますので、希望の色目や濃度なども提示しておきましょう。

古物の染め替えにはリスクが伴うことが少なくありません。
そのような場合は、「次の手立てを業者と共に楽しむくらいのゆとり

を持っていていただきたいですね。

 ちょっとしたスリリングも楽しいかも?


 はい!
その時の染まり具合(難が出た場合)を、次にどう補っていくかという対策が
職人さんの口から次々に出てくるのが面白い!
1度に上手く行かなくても、思っていた以上の出来栄えになったり。
その過程がまた楽しいのですよねぇ〜。(笑)



次回のテーマは、「■23■ 染め替えの裏技」です。お楽しみに!


大宮華紋森本(染色補正森本)

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