■19■ 紛らわしい用語(その1)

  • 2010.10.04 Monday
  • 18:45
JUGEMテーマ:着物 きもの

 

 先生!着物の用語というと普段の生活では耳慣れない言葉も多いと思うのですが、
お手入れの用語にもそのようなものがありますよね。
私がいつも戸惑ってしまうのは、「洗い」がつく用語です。
「京洗い」 「丸洗い」 「生き洗い」など、よく目にする言葉でもいくつかありますよね?
この違いが私の中で整理できてなくて曖昧な状態なのですが、
どのような違いがあるのか教えていただけますか?



 はい、確かに紛らわしいね。
これらは全て、着物を解かずに洗う「ドライクリーニング」だと解釈してください。



 これらは全て「ドライクリーニング」なのですか!


 そうです。では、それぞれの語源について説明しましょう。

● 「京洗い」は「京都流に洗う」ということです。
京都は京染めと悉皆の基盤があり、
それだけ技術が高いということからこのように呼ばれたのでしょう。

● 「丸洗い」は
「解き洗い張り」に対する言葉で、着物を「解かずに丸のまま洗う」の意味です。

今は一般にドライクリーニングを指しますが、ドライクリーニングが発明されるまではそのまま水に浸けていたのですね。

もちろん絹ではなく庶民の木綿や麻などに限られます。

女性達が井戸の周りに集まってぺちゃくちゃおしゃべり。井戸端会議の語源ですね。

● 「生き洗い」は元々京都では、解き羽縫いして反物に戻し、水に浸けて洗うことを言います。
「染を傷めず、生かす」という技術の高さからこのように呼ばれたのです。

しかし、京都以外の地区では「解かずに洗うドライクリーニング」の意味で使われています。
「着物の形を生かす」の意味なのでしょう。
京都の多くのしみ抜き職人は今も「解いて水に浸ける」と解釈しているから要注意だね。


 そうなんですか!地域によって解釈が違うというのは要注意ですね!!


 因みに私のところでは、以下のように表示をしています。

● 
「丸洗いプレス」(解かずに洗います)

● 
「解き洗い張り(水洗い)」(仕立てが必要です)


 地域により、また業者により用語が異なることがあるから、
依頼の際には

「解くか解かないか」
「新たに仕立てを必要とするかしないか」
しっかり確認すること!

それから、丸洗い(ドライクリーニング)は基本的には水は使わないから、
汗抜きは別途扱いのところが多いようです。
ドライクリーニングだけでは汗は落ちませんから気をつけましょうね。


 先生のところでは丸洗いに汗抜きはセットでしたね?


 はい、お客様に言われなくても汗は水で処理していますよ。
落としておかないと後で変色してきますからね。
但し、すでに変色している場合は別途料金になります。



 お手入れは早め早めが肝心ですね。
いつもまでも放って置いちゃいけないですね。 
あ、私は今まで汗抜きの料金はかからなかったですね。



 小夏さんは必ずシーズン後にお手入れに出して下さるから、
変色までには至りませんからね。



 はい。衣替えになったら箪笥へしまう前に京都へ旅してもらいます!
森本医院で「人間ドック」ならぬ「着物ドック」です!(笑)
Dr.景先生、うちの着物たちをよろしくお願いします。



 はい。了解しました。(笑)


次回は「■20■ 紛らわしい用語(その2)」です。


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