■5■ 水型への対応、応急処置

  • 2010.06.21 Monday
  • 22:15
JUGEMテーマ:着物 きもの
 

 Dr.景です。
では水性のシミ落としについて少しずつ話を進めることにしますね。
今日は水型についてです。


 先生。よろしくお願いします!


 はい、では始めます。
水によってできるシミは、単に水型(ウォータースポット)となる場合と
生地に含まれている不純物が水によって移動し、輪ジミとなる場合があります。
後者は染の染料が弱い場合。また染の仕上げや補正に用いられた染料など
十分に定着していなかった分が移動する場合です。

そしてもう1つ。
昔に比べて近年の着物は、どうも水型が付きやすくなってきているようで、
その理由のひとつに柔軟仕上げ剤が挙げられます。

近年は地染めの仕上げに柔軟液に通すことがよくあり、
言い替えればこれは生地に新たな不純物を残す結果となります。
この柔軟液が水やベンジンによって溶け、輪ジミや型を付けてしまうのです。

水で付いた型なら水で、ベンジンで付いた型ならベンジンで
再洗いをすれば直る訳なのですが、この場合は我々プロの領域になります。


 そうなんですか!
最近の着物は水型が付きやすくなってるのですね・・・。
柔軟仕上げ剤とは、文字通り生地に柔軟性を持たせるための物ですよね?
なぜ近年はそのような物が使われることが多くなったのでしょうか?


 この回答は次回にしましょう。これだけで話が終わってしまいそうなので…。


 了解です!では次回に。


 では、幸いにも不純物の移動ではなく、単に水がついた場合の対処法です。
手洗いや食事の際に2〜3ヵ所飛んだくらいなら、即座に手の平を当ててください。
わずかな水型なら程よい体温で消えてしまいます。
コツは手の温度が下がらないよう、手の平の位置を頻繁に変えることです。
但し自分でできるのは前身頃で、しかも手の平に収まる程度ですね。

 突然の雨などで広範囲に付いた時は千手観音さまにお願いしましょう。
千手観音さまがお断りになれば、やはり着物専門店に任せることですね。


 せ、千手観音さまですか!?


 うっかり水が付いた場合、
くれぐれもハンカチなどで拭かない(擦らない!)ように!
 

スレになりますよ!!


 これ、慌てて頭が真っ白になってると、ついついやってしまいますね。
水が掛かってもハンカチやおしぼりで拭かない(擦らない)!!
慌てず騒がず、手の平の温度で消していけばよいのですね。
そして、広範囲に付いた時は千手観音さまに・・・。
ニヤリ。


 おいおい・・・。

次回は「■6■ 水性のシミの落とし方」です。
つまり応急処置です。



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